その他の症状

ヘルペス

ヘルペスとは

ヘルペスとは、「ヘルペスウイルス」に感染することで発症する性感染症(STI)です。主に性行為によって感染しますが、通常の性行為だけでなく、オーラルセックスで感染するケースもあります。
治療により症状を抑えることはできまずが、原因ウイルスを死滅させることはできないため、体調不良、疲労、ストレス、生理(女性の場合)などが原因で再発する方もいます。

ヘルペスの潜伏期間

  • 2~10日程度(初感染初発型の場合)

ヘルペスの症状

  • 性器や肛門周囲にかゆみや違和感、痛みを伴った水泡(水ぶくれ)や潰瘍ができる
  • 38℃以上の発熱を伴うことや鼠径部リンパ節が腫れることがある
  • 激しい排尿時痛を伴うことがあります

ヘルペスの検査

血液検査は時期によっては有効なことがありますが、血液検査だけでは診断が難しいとされています。ウイルスの型判定はできないですが、水泡のぬぐい液で迅速に診断できるキットがあり、有効です。

検査可能な時期

症状が現れており、ウイルスが採取できる状態なら検査が受けられます。

ヘルペスの治療

ヘルペスの原因ウイルスを死滅させることはできないため、薬でウイルスの増殖を抑えるなどの治療を行います。

性器ヘルペスの6~7割は再発例でまた再発した場合、すぐに治療を開始しないと効果が得られないので再発への対策も重要であるとされています。

再発を高頻度で繰り返す方は、再発抑制療法や短期間投与などの治療法があります。

★ヘルペスの注意点


・患部を触ったら、手洗いをしましょう
・入浴で感染することはほとんどありませんが、バスタオルを共用しないようにしましょう
・お尻に症状がある場合、使用後は便座をアルコール消毒しましょう
・症状が出ている時は性行為を避けましょう。症状がでていなくても感染のリスクを下げるためコンドームの使用をお勧めします。口唇ヘルペスの症状が出ている時はキスやオーラルセックスを避けましょう

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマとは

尖圭コンジローマとは、「ヒトパピローマウイルス(HPV)」に感染することで発症する性感染症(STI)です。主に性行為あるいはその類似行為によって感染します。
尖圭コンジローマにかかると、性器や肛門のまわりにニワトリのトサカ状(カリフラワー状)のイボなどができるため、比較的感染に気づきやすい性感染症であると言えます。

尖圭コンジローマの潜伏期間

  • 3週~8か月、平均2.8カ月

尖圭コンジローマの症状

  • 性器や肛門のまわりにイボがある
  • 唇や口の中にイボがある
  • ニワトリのトサカ状(カリフラワー状)のイボがある

尖圭コンジローマの検査

特徴的なイボを確認することにより診断はできます。時にイボを切除して組織検査をして確認することがあります。

尖圭コンジローマの治療

イボに直接薬を塗る薬が保険適応になっています。これで改善しない場合は外科的な治療を行います。

パートナーの3人に2人の割合で、9カ月以内に感染すると報告されており
パートナーにも検査、治療を受けてもらいましょう。

★尖圭コンジローマの注意点


・女性の子宮頸がんの原因となるウイルスですので、女性の場合は注意が必要です。
・まれですが手指やタオルを介して感染した例が報告されていますから、むやみに病変部位を触らないようにしましょう。
・ 尖圭コンジローマは再発率が高い性感染症であり、再発を疑ったらすぐに受診するようにしましょう。

毛じらみ

毛じらみとは

毛じらみは、「ケジラミ」というシラミの一種に感染することで発症します。主に性行為で感染しますが、接触の多い母子間で感染します。ケジラミは陰毛の根元に付いていることが多く、その根元に1mm程度の黒い卵を産みつけます。そのため、毛じらみの治療では患部の毛をすべて剃るのが効果的です。

毛じらみの症状

  • 陰毛部分に激しく痒みがある
  • 下着に黒色の染みがある
  • わき毛や胸毛などの体毛が痒い
  • 頭部のかゆみ(女性)

毛じらみの検査

痒みのある部分を視診して、ケジラミやその卵がないか確認します。

検査可能な時期

痒みなどの症状がなくても、ケジラミが発見できれば検査可能です。

毛じらみの治療

ケジラミは陰毛の根元に付いていることが多く、その根元に1mm程度の黒い卵を産みつけます。そのため、毛じらみの治療では患部の毛をすべて剃るのが効果的です。ただし、少しでも毛が伸びているとケジラミが付くことがあるため、シラミの治療薬として認可されているシャンプーやパウダーなどを使って殺虫を繰り返します。

B型肝炎

B型肝炎とは

B型肝炎とは、「B型肝炎ウイルス」に感染することで発症する肝炎です。肝炎になると、肝臓の機能が低下して様々な症状が起こります。ほとんどの場合、感染しても自然治癒しますが、感染者の1/3程度は発症するとされています。以前までは母子感染によるものが多かったのですが、現在では妊婦検診で適切な検査が行われているため、ほとんどそうしたケースはなく、性行為による感染が最も多いとされています。B型肝炎はC型肝炎やHIV(エイズ)よりも感染力が高いのですが、性交時にコンドームを使用することで予防はできるが、HIVやHCVに比べて、感染性が強いことに留意する必要があります。

B型肝炎の潜伏期間

  • 1~2ヶ月程度

B型肝炎の症状

ほとんどの場合、「B型肝炎ウイルス」に感染しても自然治癒しますが、感染者の1/3程度は発症するとされています。

主な症状
  • 倦怠感
  • 食欲低下
  • 濃い色の尿が出る
  • 発熱
  • 黄疸

B型肝炎の検査

血液検査を行って感染の有無をチェックします。

検査可能な時期

通常、自覚症状が現れてから検査を行います。

B型肝炎の治療

症状がある場合には、抗ウイルス薬を投与して治療します。

C型肝炎

C型肝炎とは

C型肝炎とは、「C型肝炎ウイルス」に感染することで発症する肝炎です。日本ではC型肝炎ウイルス(HCV)キャリア、すなわちHCV持続感染者は約100万人存在すると推定されています。そのうち肝臓の異変に気づいていない方は60万人程度いるとされています。性行為によって感染することはあまりありませんが、生理中の性行為やアナルセックスなど、出血や粘膜の損傷をともなう性行為は感染するリスクが高いと言えます。C型肝炎は比較的症状が軽いものの、感染者の多くが慢性化して、肝硬変・肝臓がんへ進行する危険もありますので注意が必要です。

C型肝炎の潜伏期間

  • 2週間から3ヶ月程度

主な症状

  • 倦怠感
  • 食欲低下
  • 濃い色の尿が出る
  • 発熱
  • 黄疸

C型肝炎の検査

血液検査を行って感染の有無をチェックします。

検査可能な時期

感染初期(感染から2~3か月)では抗体が陽性化しない(いわゆるウインドウ・ピリオド)ので、この時期に診断をつけるのは難しいとされています。

C型肝炎の治療

症状によって治療方法は異なりますが、慢性肝炎の場合には、抗ウイルス薬を投与して治療します。

その他の性感染症

カンジダ

カンジダとは、カンジダ属の「真菌(しんきん)」に感染することで発症する性感染症(STI)です。女性と比べて、男性が感染するケースは少ないのですが、包茎の方は女性の場合と同様に、痒みなどの症状が現れることがあります。

主な症状

■男性の場合

  • 亀頭に発赤や小さな水泡、白い膜のようなものができる

■女性の場合

  • 性器まわりが痒い
  • 白濁したヨーグルト状のあるおりものが増える
  • 性器のまわりが赤く腫れている
  • 性交時に痛みがある
  • 排尿障害

トリコモナス

トリコモナスとは、「トリコモナス原虫」という小さな寄生虫に感染することで発症する性感染症(STI)です。感染力が非常に強いため、トイレやお風呂場などで感染することもあります。男性の場合、自覚症状が現れないことがほとんどです。

主な症状

■男性の場合

  • 尿道から膿が出る
  • 排尿時に軽い痛みがある

■女性の場合

  • 泡状の臭いの強いおりものが増える
  • 膣や外陰部のまわりが痒い・痛い